意外と皆が迷っている?

紙の手帳を使いたくない理由とは

紙の手帳が古臭いと断言する人もいますが、筆者はそう思わない。どうしてそこまで言い切れるのかと調べてみると、その理由を簡単に挙げるとこんなところだ。

  • 情報の記入が手動
  • 他サービスと連携できない
  • 手帳でしか情報を確認できない
  • バックアップがない
  • リマインドをしてくれない

見てもらうと分かるように、アナログだからこその良さを徹底的に否定した意見がここぞとばかりに集結している。ここまで言われると逆に気持ちが良いと感じなくもないですが、こうした意見である1つの特徴が見られます。それは『依存傾向が強い』ではないでしょうか。今でいうところのスマホは確かに便利だ、それは誰もが認めているところです。そして端末がより優位だというのも、情報を複数にまとめられてかつスケジュール当日になったらきちんと知らせてくれるという点は何より心強い。筆者も必要な情報の際には、当日になって知らせてくれる機能の良さを有りがたいと感じることが多い。

けれど果たしてそれでいいのだろうか。機械任せにして、肝心な情報は自分で覚えなくていいなどという考えはあまりに短絡的すぎると思う。また同時に考える力、そして記憶する能力を自ら手放しており、逆にデメリットが多すぎるのではないかと、そう思いたくなる。

またこんな意見もある、『手帳を書いた字があまりに汚すぎて見せられない』という人もいるでしょう。字の特徴は個人差によって特徴は顕著に出てくるものですが、見た印象からあまり汚いものは見せられないと劣等感を感じる人もいるという。その意見についても分からなくもないですが、そこまで気にすることなのだろうか。そもそもスケジュール管理をしている手帳を無闇に人へ開示するものではない、個人情報そのものだから見せる機会の方が少ないはずだ。

アナログはデジタルには勝てない、そんなことは別に言われずとも誰もが理解しているところでしょう。だからといってスケジュール管理は全て機械に依存するべきかと言われたら、事実としてそんなことはない。こういう部分でも個人差は生まれてくるものだ。

アナログが旧いのが当たり前

アナログは旧い旧いと罵られていますが、逆にどうしてそこまでデジタルにこだわらなければならないのかと問いかけたくなる。先に紹介したような理由も分かるが、結局のところ最新技術が搭載された機械を使用して出来る人間だと、未来的だと魅られたいというのが本音ではないでしょうか。良さは理解している、ですが現状そうした端末を使い続けることの重要性ばかり問うても、中々解決出来ない問題も出てくるものだ。何かと言えば、電子機器の持ち込みそのものがNGだという場に出くわした場合には、手帳を嘲笑っている人はどうするのでしょうか。正直その場にいて、どう対応するのか見てみたいものです。

旧い物を使用しているのがダメだという人を度々見かけますが、そういう人は結局自分のやり方を他人にすすめて共感してもらいたい、仲間を増やしたいという意識も根底にあるだろう。分からなくもないですが、手帳に関しては強制されてまで電子機器全てに移行はしたくない、出来ないと考えている人はいまだ多い。

デジタルを使っていれば流行を先取りしていると見た目から印象が良いのかもしれないものの、今時の活用法として考えられているやり方は臨機応変に応じてデジタルとアナログを使い分ける、というのが一番しっくり収まっています。

どう管理しているか

こちらもある調査によって判明したスケジュール管理についてですが、実は大事な情報になればなるほど紙の手帳を使用している人が多く、スマホなどで管理する情報ではある1点に絞られているのが見えてきます。

紙の手帳 スマホ その他 管理していない
私用 74.5% 29% 15.8% 10.3%
公用 54.5% 17.3% 23.3% 31%
連絡先 27.3% 71.8% 28.3% 11.8%
シフト 49.8% 14.8% 16.5% 40%
仕事ノート 39.3% 5.8% 27.8% 40.8%

見てもらうと分かるように、実は全体的な数字でいまだ紙の手帳で管理することが多く、スマホやその他電子端末を使用して仕事などのスケジュールを管理している人の割合よりも断然多くなっている。唯一スマホが勝っているものといえば、相手の連絡先を尋ねる際に記録するための情報というから、非常に分かりやすい。元々スマホの使い方にしても電話機能あってこそのものなので、スマホを使用しているから電話なんて使わなくていいいでは、本末転倒も甚だしい。

ちょっと変わったトラブル

SNSを見ている時、面白い情報をリツイートしてくれたユーザーさんがいたので紹介する。とある企業にて新入社員の学生がやらかしたある出来事を述べている。何をしたのかというと、企業が提出を求めたレポートをパソコンを使用せず、手書きで書いた原稿をスマホで撮影して画像ファイルで提出するといったことだ。

何をどうしたらそれでOKだとみなしたのか、その元学生に訪ねてみたい。本人は完璧だと思ったのかもしれませんが、予想を斜め上どころの問題ではないやり方を披露したのだから、呆れ返って言葉もでなかっただろう。翌年からはわざわざ提出方法をパソコンデータ作成の特定ファイルにして出すようにと明記するようになったというから、高機能過ぎるからこそ出てくる弊害が否めません。

紙の手帳の有用性

スマホ1台、タブレット1台あれば何でもできるようになっている時代になってきていますが、手書きをする場面は多い。銀行はもちろん、市役所などの公的機関にて必要書類の申請をする際には紙の書類に記載して提出するのが基本だ。フリック入力やデジタル入力に慣れきってしまっているといざ自分で書こうとした時に出てくる問題といえば、漢字が分からないという点があります。入力して予測変換機能を使えば求めている漢字は一発で出てきますが、見て覚えているかといえばそうでもない。文字を書いていればそうした問題も軽減するものの、今は漢字が書けない、文字を書くのが苦手としている人が非常に多いとも言われています。

紙の手帳は旧いにしている人は文字をまともに書けないひとを量産しようとしている。いまだ多くの場面で自分で文字を書く機会が多い中で、デジタル機器に依存していれば恥をかくのは自分以外に他ない。公的機関でもデジタル入力になるといった、そんな時代が来たら手書きも旧いと言えるかもしれませんが、現状では文字1つまともに書けない人ほど恥ずかしいと思われてしまいます。

そう思うと普段から文字を書く習慣をつけるという意味でも、紙の手帳を使うという意義はあります。